腰痛持ちにチェックしてほしいマットレスの体圧分散の3つのポイント

仰向けで寝た状態でも横向きで寝た状態でも、肩や腰が負荷がかかって圧迫されることなく、体を均等にマットレスが受け止めるのが体圧分散。

体圧分散図

腰痛持ちの人や、寝心地を重視する人に向けた性能を重視するマットレスでは必ずと言っていいほど各メーカーが体圧分散の性能をアピールしてますが

何がいいのか?どんなデメリットがあるのか?そんなことをスッキリ解説しました。

マットレス選びで色々調べてるあなたの参考になれば幸いです。

マットレスの体圧分散が重要になってきた背景

以前は

「マットレスは腰が沈み込んでしまうので腰痛持ちの人にとっては硬い布団が良い」

「日本人は結局畳に布団があってる」

と言われていました。

ただ、布団や硬いマットレスだと肩や腰にかかる負荷が高くて、反り腰になる人も。

そして尾てい骨が当たって寝る時間が長い人、特に寝返りをあまり打たない打てない人にとっては床ずれの原因にもなる。

単純に寝心地が悪い。

こんな理由からマットレスの体圧分散が重視されるように。

特に2000年あたりからテンピュールマットレスがNASAが開発した重力を吸収するウレタン素材の低反発マットレスが爆発的な人気になりました。

今でも古い情報しかない整体師や外科医のお医者さんでも、腰痛持ちだったら硬い布団で寝るのが一番という人もいますが要注意。

昔は厚生労働省もチキンラーメンは妊婦さんの栄養補給にも良いというくらいなので、新しく正しい情報は本当に重要です。

介護施設でマットレスの体圧分散が重視されてる理由

床ずれ

体圧分散マットレスで検索すると、学術記事が上位で紹介されてることからもわかる通りマットレスの体圧分散は医療や介護の現場で重視されてます。

マットレスや寝具のことをメインとする当サイト(マットレスの口コミCH)で体圧分散と床ずれについて深く語るよりも、専門サイトや学術記事の方が適切なので、詳しく知りたい方は医療サイトをご覧ください。

学術記事は網羅的に正しいことを書いてますが、非常に分かりにくいですが、こちらのアルメディアWebの褥瘡(じょくそう)を防ぐために一番大事な体圧管理は分かりやすくておススメです。

簡単に要約すると、

高齢者の方が多い介護施設などでもマットレスの体圧分散は重視されてますが、その主な理由は床ずれ。

特に寝返りが自力で打てない人にとっては、長時間同じ姿勢で寝ていると肩やお尻、特に尾てい骨に負荷がかかって床ずれの原因にもなります。

現実問題、自力で寝返りが打てない人を介護するとしてもつきっきりで寝返りを打たせてあげるのもなかなか難しく、極力長時間同じ姿勢で寝ていても床ずれが起きにくいマットレスとして体圧分散を重視する傾向にあります。

テンピュールのような低反発ウレタン素材を使っているところもあれば、空気の圧縮具合で人によって体圧を変えられるエアーマットレスまで。

ちなにに凹凸で体を支える西川エアーマットレスはこのエアーマットレスからとったネーミングです。

体圧分散重視のマットレスが必ずしも腰痛に良いわけではない3つの理由

よくネットで「腰痛には体圧分散のマットレスを」と見かけることがありますが、

体圧分散がよいマットレス=腰痛に良いマットレスは言葉足らずのキャッチフレーズです。

体圧分散だけを重視するならウォーターベッド(最近は見かけませんが)や低反発ウレタンマットレス。

要するに、どんな姿勢で寝ても体のどこかが圧迫する感覚が低ければ低いほど体圧分散が出来てるということです。

一部では腰痛持ちには体圧分散のマットレスがベストという解説を見ることがありますが、体圧分散マットレスが必ずしも腰痛に良いというわけじゃありません。

硬い布団が腰痛に良いというのが嘘のように、体圧分散だけを重視するのは危険です。

寝返りが打ちにくくなる

自力で寝返りを打つのが困難な怪我など介護が必要な状態の人を除いて、寝返りが打てる人は体圧分散だけが優れてるマットレスで寝ると寝返りが打ちにくくなります。

体が柔らかくマットレス全体に包まれてる状態なので当然と言えば当然。

横向きで寝付く人も仰向けで寝る人もそのままの姿勢で長時間過ごすことに。

体圧分散されてるので床ずれが起きることはないんですが、寝返りの回数が極端に減ってしまうので、結構も悪くなるし筋肉固くなりがちで結果として腰痛の原因にもなります。

というか、腰痛になりやすいです。

腰に負担がかかった寝姿勢に

体圧分散だけを重視したマットレスを使った場合、腰に負担がかかった寝姿勢、つまり腰が沈み込みすぎる状態になりがち。

寝返りが打ちにくいということとも関係がありますが、腰が沈んだ状態で数時間過ごすと特に寝起きの腰の痛みにつながります。

数キロある内臓の重さがダイレクトに腰にのしかかった状態で数時間の睡眠をすることになるのでこれも考えてみれば当然ですよね。

また、悪い寝姿勢で寝返りも打たず長時間過ごすので、放湿性も悪く蒸れやすいので寝ても中々疲れが取れません。

大切なのは体圧分散と寝姿勢のバランス

体圧分散が悪いと体の一部に負荷がかかって圧迫された状態で、床ずれにもなりやすいし寝起きに体が痛くなります。

一方、体圧分散だけが優れていても寝返りが打ちにくく、寝姿勢のバランスが崩れて腰痛の原因に。

もちろん、自力で寝返りが打てないけが人や高齢者の方は除いて、一般の人で腰の負担を軽くしたい、予防したいという人はマットレスの体圧分散と弾力性のバランスが重要です。

体圧分散が出来てるけど、腰に負担がかからない寝姿勢が取れる。

こんな状態が腰痛持ちでも楽に寝れるし、深くて最高に質の高い睡眠環境なんです。

体圧分散の状態や寝姿勢はマットレスの弾力性と寝る人の体格で決まります。

体圧分散マットレスのまとめ

体圧分散マットレスといっても、床ずれ防止として使う人から寝心地の改善に使う人まで色々。

腰痛持ちの人は、

「寝てる時に腰が布団またはマットレスに圧迫されて痛い」

という場合はマットレスの体圧分散を改善するだけで寝起きの体の痛さがかなりやわらぐ可能性があります。

でも、

「腰が沈み込んで痛い」

という場合は体圧分散ではなく、寝返りが打ちにくかったり、寝姿勢が悪い状態なのでマットレスの弾力性が足りないでしょう。

また、マットレスの体圧分散は使う人の体格、特に体重によって変わってきます。

すっきりとした目覚め、腰に痛みを感じない目覚めのためにはあなたにとって腰痛によい基準を満たしたマットレスを選ぶのが重要です。

特に腰痛持ちの人にとってマットレスの体圧分散は一つの目安に過ぎません。

正しい寝姿勢や保温性などトータルであなたの体型に合ったマットレスを選ぶことが大切です。

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