天然ラテックスマットレスは腰痛持ちにおすすめ?魅力と注意点をスッキリ解説!

日本ではまだあまりなじみがないけど、昔から東南アジアのお金持ちの間で愛用されてきたラテックスマットレス。

タイ、シンガポール、香港、ベトナム、マレーシアなどのツアーではラテックスマットレスの体験まであったりして帰国後に日本でラテックスマットを探して購入する人も結構います。

ただ、日本でなじみがないこともあって粗悪なラテックスマットレス、類似品を買った後に後悔する人もいるんですね。

今回は、ラテックスマットレスとは?

天然ラテックスと合成ラテックスの違いって?

ラテックスマットレスは腰痛に良いの?

その他ラテックスマットレスのメリットやデメリットや人気のラテックスマットレスについてまとめました

ラテックスマットレスとは?

ラテックスマットレスはゴムの木の樹液から作られたマットレスのことです。

ゴム樹液

天然素材を使ったマットレスというジャンルで言えば、ココナッツ繊維を固めたパームマットレス、い草・畳マットレスなどありますが、ラテックスマットレスはゴムの特性を活かした柔らかでありながら弾力性のある寝心地が特徴です。

寝心地で言えば高反発ウレタンマットレスに近いです。

ラテックスマットレスを選ぶ時にまずチェックしてほしいのは天然ラテックスか合成ラテックスか。

天然ラテックスマットレスとは?

天然ラテックスは80%以上を天然のゴム樹木から採れた原液が使われています。

ラテックス

中には100%天然ラテックスというマットレスもありますが、実際はゴム樹液をマットレスの形にするために最低限必要な凝固剤など使われているので厳密には100%ではあり得ません。

それでも1枚のマットレスを作るのに約60本のゴムの木から樹液を採集するので手間はかなり、燃やしても有害物質が発生しない、驚異の耐久性というのが特徴です。

余談ですが、飛行機のタイヤも天然ラテックスが使われてます。

それくらい天然ラテックスは耐久性が高い素材です。

合成ラテックスとは?

天然ラテックスを最低限に抑えて、石油などの原料を混ぜたもので配合量は80%未満。

天然ラテックスマットレスと違って製造コストがかからないので低価格なんですが、キツイ臭いがかなり続くのてマットレスが変形しやすいというデメリットが特徴です。

天然ラテックスと合成ラテックスの違いを挙げましたが、もしあなたがラテックスマットレスを買う場合は多少価格が高くなっても天然ラテックスマットレスを選ぶのが無難です。

今は天然ラテックスの比率が95%を超えるものもあるので、必ず天然ラテックスの比率はチェックして下さい!

天然ラテックスマットレスの3つの魅力

ラテックスマットレスであれば極力100%に近い天然ラテックスを選ぶことが重要と解説しましたが、ここからは天然ラテックスのメリットを。

合成ラテックスにはほとんど魅力がないので割愛します。

驚異の耐久性の高さ

天然ラテックスマットレスはコイルスプリングやウレタン、ブレスエアーやエアファイバーなどの素材と比べてかなり高い耐久性を誇ります。

耐久性というのは、マットレスが変形しにくい、ヘタリにくいということ。

飛行機のタイヤにも天然ラテックスが使われていることからその耐久性は想像つくのではないでしょうか?

飛行機タイヤ

ゴムの比率が高くマットレスが凝縮され密度が高い素材なので、ヘタリも変形することもなくずっと愛用できるのが魅力。

ダニやカビ対策としても優秀

天然ラテックスには自然の抗菌作用があるのでバクテリアが繁殖しにくく、他の素材のマットレスと比較しても黒カビが発生しにくいです。

また、寝汗、フケ、垢などがマットレスの内部に残りにくいのでダニが住みにくいという寝具の衛生面ではトップクラスです。

ココナッツ繊維から作られたパームマットレスやい草・畳マットレスのような天然の素材を使ったマットレスはダニやカビには注意しなければいけませんが天然ラテックスマットレスははるかに優れて衛生的に使えます。

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柔軟な寝心地

いくら衛生的でも耐久性が高くても、寝心地が悪ければ意味がありません。

ラテックスマットレス

ラテックスのゴムの柔軟性は横向きになっても仰向けでも、色々な寝相に対応できる寝心地があり沈み込みすぎず、硬すぎないちょうどいいと感じる人がかなり多いです。

天然ラテックスマットレスの3つのデメリット

もちろん、天然ラテックスマットレスにも良いことばかりではなくデメリットもあるのでそれもチェック!

表面の蒸れ

天然ラテックスは合成ラテックスに比べると通気性が高く、マットレスにはピンホールという通気口があるのがほとんどですがそれでもやっぱり通気性は他の素材のマットレスと比べると劣ります。

特にマットレス表面は蒸れやすいので、マットレスカバー、シーツだけでは寝汗でビッチョリということもあり得ます。

といっても、天然ラテックスマットレスは東南アジアの熱帯地域で昔から愛されていることから分かる通り、放湿性の高いシーツや敷きパッドを使えば特に心配する必要はありません。

価格は高い

天然ラテックスはシングルサイズで10万円近くするものがほとんどと、他のマットレスと比べてもかなり高価な高級寝具です。

マットレスを買う時には予算を決める人多いと思いますが、低価格のラテックスマットレスを探せば粗悪な合成ラテックスを買って後悔することもあるので、

天然ラテックスマットレスを買う場合はシングルサイズで10万円くらいは見積もってください。

ゴムの木からゴム樹液を採集する人の手間、輸送費(ゴムの木はほとんど東南アジアで採集されます)などを考えると、本来のマットレスの品質よりも少し価格が上乗せされてしまってます。

ラテックスアレルギー

ラテックスマットレスの最大のデメリットはこのラテックスアレルギー。

ラテックスアレルギー、ゴムアレルギーの人は使わないことをおすすめします。

詳しくはこちらの消費者庁、厚生労働省、経済産業省からのラテックスアレルギーについてのレポートをご覧下さい。

簡単に要約すると、今まで天然ゴムの手袋や風船などに触れてかぶれた人はラテックスマットレスは避けた方が良いですね。

腰痛持ちがラテックスマットレスを選ぶ時のチェックポイント

天然ラテックスマットレスは腰痛持ちにおすすめか?腰が楽になれるのか?

腰が楽になるマットレスの条件としては、体圧分散、寝姿勢、保温性と放湿性がよいこと。

天然ラテックスマットレスの体圧分散をチェック

はゴムの柔軟性を活かした柔らかな寝心地と体圧分散があるのでこの点では腰痛持ちにとっておすすめです。

ただ、体格に合わせてゴムの弾力性にバリエーションがあるわけではないので、人によっては柔らかすぎて寝姿勢が悪くなることもあります。

天然ラテックスの放湿性対策

保温性についてはばっちりですが、放湿性は低いのでシーツや敷きパッドなどは必須です。

もちろん、天然ラテックスマットレスを使うようになってから腰が楽になったという人はいますが、それはその人の体型にぴったり合っていたからという結果論です。

腰痛対策としてマットレスを選ぶのであれば、マットレスの弾力性にバリエーションがあるウレタンマットレスを一緒に検討することをおすすめします。

いずれにしても体圧分散と寝姿勢の良さは寝る人の体型によって違ってくるので、特に腰痛持ちの人が天然ラテックスマットレスを検討する場合は必ずどこかで試してみることをおすすめします。

ただ、日本では取扱店が少ない…これが天然ラテックスがまだ日本で中々なじみがない理由かもしれません。

ニトリやikeaでラテックスマットレスは試せる?

以前はニトリで天然ラテックスマットレスが販売されてましたが、今はほとんど見かけません。

今はポケットコイルのNスリープの詰め物としてウレタンと一緒に合成ラテックスが使われているだけです。

なのでニトリで天然ラテックスマットレスの寝心地を試そうとしても今時点は厳しいですね。

ikeaではモルゲダールというラテックスマットレスを試すことが出来ます。

ただ、モルゲダールは天然ラテックスではなく合成ラテックスなので耐久性にはちょっと難があるので、おすすめはしませんが寝心地を試す意味ではいいかもしれません。

人気の天然ラテックスマットレス

ラテックスマットレスはまだまだ日本ではなじみがありませんが、その中でも人気があり100%に近い天然ラテックスをピックアップ!

COMAXのラテシア

COMAXは天然ラテックスで世界的に有名なマットレス。

95%以上の天然ラテックスが使われていています。

中でもラテシアロイヤル7ゾーンマットレスが有名で、10年間の品質保証がついてます。

ラテシア

カバーは個人的にはちょっとデザインが悪いのが残念なので、気になる人はニトリなどで別のカバーに変えるのがおすすめ。

天然ラテックスマットレスの良さが全て詰め込まれたマットレスです。

厚さが5cm、7cmから選べますが底付き感なくフローリングでもベッドでも使いたい場合は厚さ7.5cmがおすすめです。

サイズ 厚さ 価格
シングル 5cm 78,000円 100cm 200cm
セミダブル 86,400円 120cm
ダブル 118,000円 150cm
シングル 7.5cm 85,000円 100cm 200cm
セミダブル 120,960円 120cm
ダブル 166,000円 150cm

 

ラテックスマットレスのまとめ

ラテックスマットレスを使うなら90%以上の天然ラテックスを選ぶこと!

合成ラテックスは石油臭が結構きつくてなかなか取れないし、耐久性も低いので。

天然ラテックスには圧倒的に高い耐久性、柔軟な寝心地、清潔性がありますが、ゴムアレルギーの人は避けましょう!

今使ってるマットレスが沈み込みすぎる、硬すぎるという理由で毎日寝起きに腰が痛い人には天然ラテックスマットレスは合うかもしれませんが、

どんな体型の人でも体圧分散と寝姿勢が良くなるわけではないので、一度試してみることがおすすめです。

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