ココナッツの繊維を固めた素材を使ったパームマットレス。
ポケットコイルやボンネルコイルのような金属を使わず、ウレタンでもブレスエアーやエアファイバーのような化学繊維でもない天然素材のマットレスです。
同じく天然素材で作られたラテックスマットレスと比べるとお手頃価格なのも魅力です。
一部の腰痛持ち達の間で「パームマットレス最高!」という声も聞きますが、パームマットレスにはどんなメリットやデメリットがあるのか?
目次
パームマットレスの3つのメリット
天然ココナッツの繊維を使ったパームマットレスで嬉しい魅力はこの3つ!
- 天然素材で体に優しい
- 保温性・吸湿性に優れてる
- 水洗い可能(モノによって)
大きなメリットとしてはココナッツ繊維の持つ吸湿性、放湿性、保温性が優秀で、
夏の寝汗がマットレスにたまることがなく、冬も寝具内の温度が下がりにくいのが大きなメリット。
といっても、保温性の高さはウレタンマットレスに比べるとやや劣りますが、通気性の高さについてはブレスエアーやエアウィーヴのエアファイバーと同等です。
コイル系マットレスと違って天然素材なので金属アレルギーが気になる人でも安心して使えるので、体に優しいというメリットもあってパームマットレスにこだわってる人もいます。
パームマットレスは色々な種類がありますが、中には丸洗いできるものまであるので清潔性を求める人にとっても評判は高いですよ。
パームマットレスの2つのデメリット
パームマットレスの良い口コミだけを見て後悔する人、特にネットで買って後悔する人はパームマットレスのデメリットを知らなかった人がほとんどなので要チェックです!
- 硬くて肩や腰が痛くなる
- ダニ対策は必須
天然ココナッツを実際に触ったことがある人だったら想像つくと思いますが、硬いです。
パームマットレスは天然ココナッツの繊維を固めたマットレスなので硬いです。
また、ダニ対策は必須!
パームマットレスは腰痛にいい?
腰痛持ちの人はパームマットレスをおすすめする人もいますが、ココナッツ繊維を固めたマットレスなので柔らかみは期待しない方が良いです。
寝た時に体の沈み込みがないので、良い寝姿勢になる人もいれば、肩や腰が圧迫されると感じる人も多いのでパームマットレスは体圧分散には向いてません。
硬すぎる寝心地で腰が痛くなることも
マットレスの硬さ、体圧分散の寝心地ではい草・畳マットレスよりやや柔らかめといったところです。
ということで、パームマットレスは腰の沈み込みがないという意味で腰痛持ちにはいいかもしれませんが、
体圧分散が出来ず寝起きに肩や腰が痛くなる可能性もあることを覚えておいてください。
腰痛持ちに相性がいいマットレスは腰が沈み込み過ぎず、腰に圧迫感がないことが重要なので、人によっては逆に腰が痛くなる可能性があります。
詳しくは腰に負担がかからないマットレスの基準をご覧ください。
パームマットレスが硬すぎて体が痛くなった場合
パームマットレスが合う人は、腰の沈み込みが気になる男性、硬めのマットレスと相性がいい成長期のお子さんです。
もし今現在パームマットレスを使っていて「硬すぎて体が痛くなる」という人は、パームマットレスの上に厚さ5cm程度の薄い低反発マットレスを敷いて使うと体圧分散も良くなって寝心地もグッドだし、寝起きの肩や腰の痛みもかなりやわらぎます。
厚さが5cm以上の低反発マットレスを使うと今度は逆に腰が沈み込みすぎて腰痛の原因にもなるので、
パームマットレスの上に敷くのは柔らかくて薄めというところがポイントです!
薄いマットレスはニトリでも安く売ってるし、ネットでもGOKUMINなど安くて人気のものがかなりあるのでおすすめです。
パームマットレスのダニやカビは大丈夫?
パームマットレスは硬い寝心地というところ以外に何かデメリットはあるのか?
パームマットレスはダニ対策は必須!
パームマットレスは天然繊維で、寝てる最中にたまる人間のフケや垢、ホコリなどがたまりやすいのでダニも生息しやすいです。
ハウスクリーニング会社が運営するHPなどで「パームマットレスはダニがつきにくい」と解説しているのを見たことがありますが、なぜそんなことを書くのか理解に苦しみます。。。
確かにパームマットレスはダニが付きやすいのは事実ですが、特別にダニが住み着きやすいというわけじゃなく、羊毛などの繊維と同等レベル。
日本で販売されてるパームマットレスには防ダニ加工されてるものがほとんどなのでそこまで心配しないでも大丈夫です。
とはいっても、防ダニ加工は使っていくと効果が薄れてくるので、定期的に乾燥させたり掃除機掛けをするなどマットレスのダニ対策はお忘れなく。
底面のカビにも注意
「通気性の高いマットレスはカビにくい」というイメージを持つ方が多いし、パームマットレスは通気性が抜群なので、確かにマットレス表面の黒カビはつきにくいです。
ただ、通気性が高いマットレスは寝汗が下に落ちるのでマットレス底面や側地に黒カビが付きやすくなります。
これはパームマットレスだけじゃなく、通気性が高いウレタンマットレスも同じだしエアウィーブも同じです。
特に放置するとカバーや側地の黒カビがつきやすくなるのでご注意を。
定期的にマットレスの裏表を使い分けたり、1,2週間に一度は陰干しするなどしてマットレス全体の湿気を飛ばすようなメンテナンスは必要です。
パームマットレスを選ぶ時のポイント
ここまで解説した通り、
パームマットレスは天然素材で体にやさしく、保温性・放湿性が高い、
だけど沈み込まない硬い寝心地なので体圧分散はちょっと悪いという特徴があります。
パームマットレスの中では硬めの寝心地をよりよくするために、表面にウレタンが使われて体圧分散を良くする工夫がされてるものもあります。
ただ、パームマットレスの天然素材の良さを味わうのであれば、出来るだけウレタンなどの詰め物がないか薄いもの、キルティング加工された側地のものがおすすめです。
いずれにしても、パームマットレスのメリットだけに注目してしまって硬い寝心地で体圧分散がよくないということを知らないと後悔してしまうこともあるので、寝心地が悪いときは上に何か寝具を敷いて使うことを前提にするのがポイントです。
人気のパームマットレス
ここまで解説した通り、パームマットレスには保温性の高さや通気性の高さといったメリットはありますが、想像以上の硬さもあります。
パームマットレスのメリットとデメリットを踏まえたうえで、今人気のパームマットレスを2つ。
楽天で人気のFibreluxのパームマットレス
Fibreluxはココナッツ繊維をラテックスで固め、ウレタンで少し寝心地をマイルドにしたパームマットレスで、パームマットレスの中ではマイルドな寝心地を実現していて楽天ではかなり人気があります。
ネット通販のパームマットレスでは一番人気です。
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Fibreluxのパームマットレスは満足度も高いのですが、寝心地は個人差がかなりあるのと、ココナッツ繊維、ラテックス、ウレタンの臭いが気になる人がいます。
臭いはずっと続きませんが、畳よりは若干柔らかめの寝心地ということを前提に使うのがいいですね。
大きさ | 縦195cm・厚さ6cm・幅97cm・約9kg |
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素材 | 天然素材ココナッツ繊維・天然ラテックス
詰め物:ウレタン |
カバー | ポリエステル100% |
その他 | 防ダニ |
価格(税込み) | 17,900円 |
ニトリのパームマットレス
ニトリのパームマットレスもウレタン、綿、ポリエステルを詰め物にしたニトリのパームマットレスも簡単に持ち運びが出来て、安くて人気です。
ウレタンの厚みがなく、硬めの寝心地になっていて2段ベッドで使うお子さん用に買う人が多いです。
大きさ | 縦197cm・厚さ5.5cm・幅95cm・約6.6kg |
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素材 | 天然素材ココナッツ繊維・固綿
詰め物:ウレタン |
カバー | ポリエステル100% |
その他 | 防ダニ |
価格(税込み) | 10,175円 |
パームマットレスのまとめ
パームマットレスは天然素材で通気性が高く硬くて腰が沈まない寝心地とお手頃価格なマットレスです。
ネットではパームマットレスの天然素材の良さをアピールしているものも多いですが、硬すぎる寝心地を改善するのに詰め物にウレタンが使われてるので100%天然素材とは言えません。
またパームマットレスの最大のデメリットは硬さです。
繰り返しになりますが、パームマットレスを使って体が痛くなるくらいの硬い寝心地であれば上敷きとして敷布団や薄いウレタンマットレスを追加することがおすすめです!